遺影って言葉が縁起が悪い

『終活写真』って聞くとどんな写真を思い浮かべますか?

・・・そう。遺影ですよね。
では、だれかに遺影の撮影を勧めるとしたら
『終活写真』or『遺影』どっちの方が言いやすいですか?

先日のブログでもお伝えしましたが、
1月の佳き日に、
プロカメラマンに遺影になる写真を撮ってもらって、
ランチとクルージングを楽しんで頂く
『終活写真撮影&東京湾ランチクルーズ』なる
イベントを開催いたしました。
身内や、私の終活セミナーを受講された方にもご参加いただき、
無事に開催することができ、
お越しの皆様に大変喜んでいただけたイベントとなりました。

終わり良ければ全て良し!なんですけどね。
実はなかなかお客様が集まらなくて
かなり大変だったんですよ・・・。

企画してチラシ作って、
いろんな人に会って営業してみて痛感したこと。
この『終活写真』というネーミングが
シニア世代の方々には受け入れがたいということ(>_<)
要は『遺影』と表現しても『終活写真』と表現しても
印象は変わらない…ということだったのです!

だれかのお葬式に参列して遺影を見て、
「こんな写真しか無かったのかなぁ」
「これ、ずいぶん昔の写真だよね」
なんて思ったことってありません?

集合写真の一部を拡大してピンボケしちゃってるとか
いかにも修正しているんだろうな…とか。

親のお葬式で一番苦労したのは
遺影に使える写真を探すことだった…
というエピソードはとっても多いんですよ。

もし万が一、自分が死んでしまった後、
しわが目立っていたり、
ちょっと二重あごだったり、
自分的には微妙な表情だったりする写真を
遺影に使われるのって、絶対イヤじゃありませんか?
自分が死んじゃった後なら自分は見れないはずなのに…

しかも遺影はず~っとそのまま
同じ写真を使われて(飾られて)いくわけで。
気に入らない写真が後々の世代までず~っと…。
う~、ぜったいイヤだぁ!(>_<)

だから自分が納得できる写真を元気なうちに撮っておく方がいい!
だがしかし、なかなか撮るタイミングも機会もないのが現状。
今は写真館でも遺影プランを出しているところが多いけれど、
積極的にスタジオに撮りに行く人ってまだまだ少ないみたいです。

なので!
今まで行ったことがないような場所に行って、
ごはん食べて、同世代の人同士で喋って笑って
写真を撮る…というイベントを企画した次第なのです。

栄えある第一回イベントは東京湾のクルージング客船で!
船上で写真撮るってステキよね!
きっと乗ってみたいと思う人たくさんいるよね!
と強く思ったわけなのです。

さすがに大々的に『遺影』とは打ち出せなくて、
『終活写真』と表現したのですが・・・。

私にはまだ早いかしら。
もう少し経って必要になったら撮るわ。
(60代前半女性)
ちょっと、これって遺影でしょ?
縁起でもないこと言わないで。
(70代前半女性)
『終活写真』も『遺影』も言い方が強いわよ。
グサ~っと来た。
(80代前半女性)
失礼じゃないか!(70代男性)
70代でもまだ現役よ。終活なんて言わないで。
(70代後半女性)
イイ企画だと思うけど…親にこのチラシを渡して
「行っておいで」とは言いづらい。(40代前半女性)

などなど。・・・・・・・・・・・・・・・撃沈。

「早くない早くない!」
「必要になった時じゃ撮れないかもしれないよ」
「現役だからこそ、撮ってほしいのよ」と思いましたが
遺影撮影は、そう受け取られても仕方がないもの。
終活はそれくらいデリケート。
本当に勉強になりました。
私がお話ししたことでお気を悪くされた方、
この場を借りてお詫び申し上げますm(__)m

実際参加してくださった方には、
第2回第3回と続けてやってほしいと言っていただいたくらい
好評だったので是非ともまた開催したいと思っています

が、ネーミングは考え直さなければなりません。
シニアの方が行ってみたいと思うネーミング、
若い人が親に「行っておいで」と勧めたくなるようなネーミング。

答えはまだ見つからず。

こんな言葉だったらいいんじゃないか?のご意見
お待ちしております。

 

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