毎年、年賀状でお互いに
「今年こそ会おうね」と書いている人、
オンラインで出会って
「リアルで会いましょ」と話している人、
一緒に遊んだ同級生、
苦楽を共にした仲間、
お世話になった先生、
生まれ故郷に今も住んでいる幼なじみ、
「いつでも会えるから…」と先延ばしにしがちな
親や兄弟姉妹…。
例を挙げきれないほど
色んな人がいると思います。
あなたが今、会いたい人は誰ですか?
ずっと会いたいと思いながらも
なかなか会えない人っていますか?
今、あなたが思い浮かべたその人に会うのは
いつ…ですか?
・・・なんて書いているわたし自身、
「会いたいね!」「落ち着いたらすぐ会おうよ!」と
メールや電話で伝えつつも
何年も何十年も
会えていない人がたくさんいます。。。
でも、いつか会いたいという想いは本物なので
いつか必ず会えると思っています。
わたしが想像している
その、いつかの再会のシーンって
「うわぁ~(≧▽≦) やっと会えたね~!!!」と
ハイタッチするとか、
ハグしているようなイメージなんですよ。
歳を取ったとしても
「わぁ~!!」と、つい大きな声を出しちゃうくらい
お互い元気な再会のシーンのはず(´艸`*)
多くの人が、
そんな場面を思い描いているように思うのですが、
そうではないケースがあることを
わたしの母と、母の親友の再会を
目の前でみて痛感しました。
母が脳幹梗塞で倒れて
動くことも話すこともできなくなってから約1年半。
このまま回復することはないという現実を
わたしたち家族がようやく受け入れた頃のこと、
父が、母の高校の同級生A美さんに
今の病状を連絡してくれました。
A美さんと母は、卒業してから
お互い離れた場所で暮らすようになったものの、
ずっと連絡を取り続けていた親友同士。
母の学生時代のお友達で、わたしが知っているのは
このA美さんだけです。
わたしが小学一年生の時
母と飛行機に乗ってA美さんの住んでいる所に行き
お会いした記憶があります。
その時から30年以上、
手紙や電話で近況を伝え合いながらも
ずっと会えずにいた2人の再会の場所は、
母の病室でした。
「K子ちゃん、ごめん!」
ベッドで眠っている母と再会したA美さんの第一声。
手を握りながら
「ずっと『会おう』って話してたのにね…」
「もっと早く会いに来ればよかったね」
「K子ちゃん、ごめんね・・・」
母のことをK子ちゃんと呼ぶのはA美さんだけかも…
なんて思っていたら、
眠っていた母が目を覚ましました。
目の前にいる人がA美さんだと分かったとたん、
母の顔は真っ赤になり、くしゃ~っと崩れ、
「お・・・おぅ・・・」と声を漏らしました。
病気によって
笑ったり泣いたりすることも
声を出すことも出来なくなってしまっていた母の
この時の表情と声は
あれから10年以上たった今でも
はっきりと覚えています。
「おかあさん、泣いてる…」
A美さんは、そんな母の反応に動じることなく
(たぶん内心は驚かれたと思いますが)
うんうんと頷いて
「そうだよ~!A美だよ~!」
「K子ちゃん、あれ覚えてる?」
「さいきん私ね、こんなことあったのよ」
と普通に話しかけてくださっていました。
母が病気じゃなかったら
会話が止まらないほど盛り上がっていたんだろうな。
お互い話したいことがいっぱいあったんだろうな。
60代、まだまだ元気で
いつでも会えると思ってたんだろうな。
自分に死期が迫っていると感じちゃったかな。
母はA美さんに会えて嬉しかったのかな。
こんな姿で会いたくなかったかもしれないな。
もっと早く会えばよかった…って後悔してるのかな。
母がどう感じて、何を思っていたのか、
本当のところは分かりません。
わたしは「・・・かな」と思い巡らすばかりです。
あなたが会いたい人は誰ですか?
その人にいつ会いますか?
あなたの頭に浮かんだその人に、
今日「会う日決めない(^^)/?」と連絡してみませんか?
あなたの今の想いや
「私にもこんなことがあったよ」という経験談、
だれかに話したいけど、
なかなか話せなかったあんなこと、こんなこと…
ぜひ Share Your Voice でお聞かせください。
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