差額ベッド代にまつわるトラブル、多いようです。
いや・・・
ちゃんと知らなくて、
「え?」と思いつつ何も言えずに支払ってからも
「やっぱり納得いかないなぁ」と
モヤモヤした気持ちを抱えている方が多いかも。
その差額ベッド代についての体験談をご投稿いただきました。
都内在住アラフォーの男性Kさんのお話です。
一昨年の話です
1人暮らしの母親(72歳)が1週間以上微熱が続いている上
体が痛いと言っている、と近所に住む妹から連絡がありました。
翌日の午後、私が診察に付き添いました。
かかりつけ医からは当初「風邪」と診断され一般的な薬を
処方されていたようですが、いっこうに熱は下がらず。
母も風邪とは違う病なのではないかと心配しておりました。
かかりつけ医から
「今から〇〇病院に行って精密検査をしましょう」と
都心にある、誰もが知っている大きな病院に行くことに。
何と救急車で・・・
体に痛みはあるものの、急病人のようには見えない母。
病院の待合所にいた人たちから大注目を受けながら
私たちは救急車に乗り込みました。
夕方5時頃に〇〇病院に到着。
救急搬送口から入ってすぐ、カーテンで仕切られたベッドに
母は寝かされましたが、そこからが長かった。。。
時折検査には向かうものの、ほとんどベッドにいる様子。
私はその部屋の隅にあった椅子でひたすら待つのみ。
徐々に私の体も痛くなってきました。
9時近くになり、当直の医師から
「今日の検査では原因が分かりません。
明日違う検査をしましょう。このまま入院してください。
申し訳ありませんが今は個室しか空いていません。
本来差額ベッド代が3万円(1日ですよ)になりますが、
こちらの都合なので2万円でいいです。
私から明日事務に伝えておきます。」と言われました。
大がかりな検査をしている様子もなく
正直このまま入院することになるのかなとは思っていましたが
この時間から手続きになるとはなぁ、と肩を落としつつ
仕事を終えて駆けつけてきた妹と入院手続きをしに
遠い窓口に行きました。
母親の入院はちょうど1週間。
私と妹と私の家内と協力し合い、日々病院に通い
いったい何の病気なのか毎回医師に確認しましたが
何と結果は分からずじまい。こういうこともあるんですね。
毎日の抗生物質の点滴で、熱も痛みも引いたから
退院していいでしょう。と・・・
退院の日、私が会計に行きました。
差額ベッド代は割引された金額を計算して用意して行ったら
なんと、正規の料金のままでした!
救急で入院となった時に医師から割引すると聞いたことを
伝えましたが、「聞いていません」
「先生の名前は分かりますか?」
「差額ベッドの同意書にお母様の署名があるはずですが」
「こちらでは確認できません。
ご自身で直接医師に言ってきてください」だと。
こちらの落ち度ですが
入院した日に対応した医師の名前はまったく覚えていないし
何科なのかも分かりません。
その医師の名前が分かる書類があったのかもしれませんが、
同意書とやらに母がサインしてしまったのなら
ここでごねても無駄だなと思い、全額支払うことにしました。
周りの目も気になりまして。
1週間入院して、何の病だか判明もしないうえ、差額ベッド全額?
だったら初めに「安くする」なんて言ってくれるな!
と思いましたよ。
怒りを抑えながら病室に戻り、このことを母に伝えると
「仕方がない。1週間ホテル泊まりだったと思えばいいわ。」
と冷静でした。
先日その母が別の病気で入院し(当然その病院ではありません)
たまたま、家族救急.jpというホームページをネットで見たら
差額ベッド代のことが書いてあり、
あれは払わなくてよかったのかと改めて悔しさが蘇りましたが
我々のように、これを知らない人がまだ大勢いるのではないか
と思って投稿することにしました。参考になれば嬉しいです。
Kさん。具体的なお話をありがとうございました。
誰かの経験を聞いて知ることって本当に大切。
「これってどうなのよ?」というあるある話
お待ちしております。
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