自分の下着を自分で買いに行けなくなったら
あなたは誰にお願いしますか?
デイサービスでのお風呂の介助をしていた時
こんなふうに考えさせられることがありました。
独り暮らしのおばあちゃん。
脱いだ下着を悲しそうに見つめて
「新しい下着を買いたいんだけど、
一人で買いに行けないのよ…」と仰るんです。
ところどころに穴が開き、生地も擦れて薄くなった
ヨレヨレの肌着とパンツは
何百回も何千回も洗濯してきたことを思わせます。
数年前に骨折してしまい、
何とか歩けるまで回復したものの
以前のように、自由に出掛けることは難しい…。
二人の息子さん達にも
一人で出掛けないようにと言われているそうです。
買いたいものがあれば、俺たちが買ってくるからと。
でも・・・
息子に「パンツ買ってきて」とは言えないでしょう。
お嫁さんにも頼みたくない。
やっぱり下着は自分で選んで買いたいのよ。
というおばあちゃんの本音を聞いて
胸が締め付けられるような思いでした。
そして私自身の老後を思い浮かべました。
このエピソード、インスタグラムでも投稿したところ
色んな方からご感想をいただきました。
自分も二人兄弟。
兄はきっと買いに行かないだろうから俺が行く?
でもおふくろにとっては抵抗あるだろうなぁ。
私は娘だから母の下着はもちろん
父のパンツも余裕で買いに行けるけど…。
息子しかいない私の未来の姿だと思った。
パソコンもスマホも苦手だけど
ネットで買い物できるように勉強しておこう。
それは考えたことがなかった!
今後は利用者さんのそんな想いにも寄り添いたい。
気付くことができて良かった。
このおばあちゃんを親に重ねる方。
自分自身の将来を思う方。
高齢者に関わる立場で仕事のあり方を考える方。
誰の目線でこれを読み、
誰を思い浮かべるのかって
人それぞれなんだなと思います。
「終活って、どんなことから始めればいいの?」
と、よく聞かれますが
こんなふうに
何かに気付いて考えることが第一歩だと思うんですよね。
日常にある終活の小さなきっかけ。
これからも発信していきます。
こちらのWebサイト【わたしの終活スタイル】では
「この記事を読んで私はこう思ったよ」
「私のうちではこんなことがあった」
「こういう時はどうすればいい?」というような
あなたが感じたこと、聞きたいこと、
体験談などをお聞きして
身近にある終活を一緒に考えていきたいと思っています。
あなたのお声をぜひ
こちら へ お聞かせください(^^)/
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