最近よく耳にする家族葬。
家族だけのお葬式っていうこと?
身内ってどこまで?
友達は呼んじゃいけないの?
呼ぶ人が少なければ安くできるってこと?
などのギモンをいただくことが増えました。
先に↑のギモンにざっくりお答えしますと
一緒に住んでいた家族だけというのもアリですし、
身内と呼べる親族は人それぞれになりますし、
親しくお付き合いしていたご友人のみお招きする…
というケースもけっこうあります。
呼ぶ人が少なければ、お食事や飲み物、香典返し、
などの用意も少なくなるかもしれませんが
家族葬=安価にできる
というわけでもなさそうです。
「そもそも家族葬って何なの?」と思う方のために
ウィキペディア先生で調べたところ、
家族などの近親者だけで行い、近親者以外の儀礼式・社交辞令的な参列を拒否する葬式のこと。家庭葬ともいう。
と書いてありました。
個人的には、けっこうクールな表現だな…という印象。
一般的なお葬式は、家族・親族はもちろん、
故人のお友達や、ご近所、勤務先で関係のある方々、
(故人が退職されている場合は「元」勤務先の方々)
子や配偶者が勤務しているお仕事先の方など、
故人と親しかった方はもちろん、
何らかのご縁のある方も参列するお葬式。
昔からお葬式はこのような形が殆んどだったようです。
私が子供の頃に参列した祖父の葬儀も、
知らない大人がたくさん参列してくださり
「〇〇さんのお孫さんだね。いいおじいさんだったね。」
と頭を撫でられても「だ、だれ?( ゚Д゚;)」と緊張してしまったことを思い出します。
親戚のおじさんおばさんは、
参列されるお客様のおもてなしでバタバタしていて
大変そう~!と子供心に感じていました。
大勢の参列者にお見送りしていただけるのは
とてもありがたい反面、家族は
大切な人を亡くしてしまった悲しみと向き合う余裕がなくなってしまうことも…。
そこで先ほどのウィキペディア先生が言っていたように
近親者以外の儀礼式・社交辞令的な参列をご遠慮いただき、
家族、親族、近しい方々など、
みんながお互いの顔を知っているという人だけが集まり
故人をお見送りする、いわゆる『家族葬』というスタイルが注目されるようになりました。
こじんまりとしたアットホームなお葬式というイメージも人気の理由の一つかもしれません。
私の母の葬儀も実は家族葬。
母が入院している間に父が探してくれた葬儀場は、
家族葬専門の会場で、
内装も普通の家のお部屋のような雰囲気だったので
母の他界直後で悲しみが募る中でも
「アットホームなお式にできるね♪」と
ホッコリしたことを覚えています。
とはいえ、うちの親族はけっこう多くて
父方・母方合わせて50名以上の親族が参列してくださり、
人数でいえば一般葬とさほど変わらない感じで…。
ここでの葬儀については、後日改めてお伝えするとして
『家族葬』は、私たち家族にとっては
かなりしっくり来て「そうしよう!」と
意見が一致しましたが、
どんな人にも家族葬がイイですよ…というわけでもありません。
私の母の葬儀も、身内だけで行うことを決めたものの
ご近所の方々や父や私の職場関係の方々から
我々家族の気持ちを理解してくださった上で、参列を申し出ていただきました。
心のこもった皆様からのお申し出には
「身内だけだから絶対ダメ~!」と思うはずもなく、
お気持ちを有難く受けとめてお越しいただきました。
故人のご職業やこれまでのご活躍、
またご親族皆さまのご意見によっては
『家族葬でこじんまりと』という形が難しいケースもあります。
父の葬儀に身内だけ呼んだら、すべてが終わった後に
「兄貴はもっと盛大にやってほしかったはずだ」と叔父さん達から言われてしまった
葬儀後に故人が亡くなったことを伝えた方から
「その時に知らせてほしかった」「お葬式に参列させてほしかった」と言われてしまった
家族葬ならもっと安く葬儀ができると思っていたけど、全然安くならなかった
このような体験談をよくお聞きします。
お式の後に遺されたご家族が
後悔したり、苦労したり、歯痒い思いをしたりしないよう
自分のお葬式のカタチをどうしてほしいか、
誰を呼んでほしいか、
そしてできれば、
その費用はどれくらい掛かるのかを調べて
その費用をどうするのか
…ということを元気なうちに考えて
家族に伝えておくことは、とても大切だと思います♪
家族葬は家族葬の良さ、一般葬は一般葬の良さがあります。
葬儀のカタチは多様化しているので、選択肢もイロイロ。
どんなスタイル、どんな規模が良いのか
是非家族で考えてみていただきたいなと思います。
その上で家族葬を希望される方には
亡くなったご家族を身内だけで温かくお見送りする
家族葬に込めたお気持ちが周りの皆さまに受け入れられ、
やさしく穏やかなお別れの時間を過ごしていただけるように、今後も様々な情報をお伝えしていきたいと思います。
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